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成長の早い樹木・ゆっくりな樹木まとめ!

2024.08.20

みなさんこんにちは、NIWA colorです。
シンボルツリーの成長には、その種類や環境によって大きな差があります。
将来的な大きな木になる成長が早い木と、あまり大きくならない成長がゆっくりな木と別れます。
今回は、それぞれ庭木に向いているおすすめの樹種をご紹介していきます。

成長が早い庭木:シマトネリコ
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常緑樹でありながら、その涼しげな葉が庭園を彩り、庭木として非常に人気のある樹木です。
シマトネリコは、熱帯や亜熱帯の山間部に生息し、風に揺れる葉が爽やかなイメージを与えます。
日本では珍しい常緑樹で、その風通しの良さや陰影の少なさから、シンボルツリーとして人気を博しています。
シマトネリコは、原産地では観葉植物として扱われていましたが、最近では温暖化の進行とともに庭木として広く受け入れられています。

開花は5〜6月で、枝先や葉の付け根に短い毛のある花序を形成し、円錐状に花を咲かせた後、豆のような果実が樹冠にいっぱいになります。
シマトネリコは剪定する必要があり、その成長速度は予想以上に速いかもしれません。

この樹木は日向を好むため、日陰では成長が悪くなりますが、潮風や大気汚染には強いです。
ただし、カイガラムシやアメリカシロヒトリなどの害虫には注意が必要です。
また、寒さには比較的弱いため、関東地方以西では露地植えでの越冬が可能です。

成長が早い庭木:シラカバ
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シラカバといえば高原の風景と結びつくような木ですが、実は驚くほど成長が早い木です。
北海道や中部以北の本州(特に信州)に自生するシラカバは、一般的に「北国の春」という千昌夫の曲に影響されてシラカンバと呼ばれることが多いですが、正式名称はシラカンバです。
白く輝く樹皮と緑の若葉、そして秋の黄葉は美しく、庭木として好まれています。

自然界のシラカバは、早く枯れて土に還ることで、荒野の土壌を豊かにする役割を果たしています。
シラカバの葉は三角形で、大きさは季節によって異なります。
枝が落ちると「へ」の字型の跡が残るのが特徴です。
成長すると樹皮が薄く剥がれ落ちます。

シラカバの木材は耐久性に欠けますが、柔らかく加工しやすいため、木工品や玩具、パルプ材、割り箸、医療用具などに使われます。
また、樹皮に含まれるベチュリンは太陽光を反射し、屋根材としても使用されます。
シラカバの育て方には日向を好むことや乾燥を防ぐことが重要です。
寿命は一般的に数十年で、剪定には弱いですが、冬期に軽く行うことができます。
また、害虫には弱いため、長期的な維持が難しいかもしれません。

成長がゆっくりな木:キンモクセイ
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一般的にキンモクセイは「大きくなりすぎる」という理由から敬遠されることがありますが、これは放置した場合の話です。
実際には、庭木の中では成長が緩やかな部類に属します。
キンモクセイは中国から日本に渡来したもので、古くから庭や公園で観賞用に使われています。
日本の野山には自生していませんが、関東地方以北ではギンモクセイよりも多く見られます。
この木の名前の「キン」は花の黄色を金色に見立てたもので、「モクセイ」は樹皮が動物のサイ(犀)の肌に似ているという意味です。

開花期は9〜10月で、オレンジ色の小花を葉の付け根に密集させます。
花の香りは強く、中国では「千里香」と呼ばれ、花を漬け込んだり香りを楽しむ飲み物が作られます。
キンモクセイは雌雄異株であり、日本には通常、雄株のみが導入されているので、一般の人々が果実を見ることはほとんどありません。
キンモクセイの葉は濃緑色で革質で、触るとカサカサとした感触があります。
枝分かれが多いため、葉は密生します。

キンモクセイは比較的日向を好みますが、乾燥や潮風、煙害には弱く、空気が汚れると花付きが悪くなることがあります。
成長は遅めであり、20年程度で広い庭にも適していますが、剪定や手入れが必要です。
剪定の適期は花の直後あるいは早春です。

成長がゆっくりな木:ソヨゴ
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明るい葉色と枝のまばらさ、そして鮮やかな赤い実が楽しめることから、ソヨゴは人気のシンボルツリーとなっています。
ソヨゴは、関東地方以西の本州、四国、九州に自生するモチノキ科の常緑樹です。
主に林内に見られ、乾燥した地域や山に多く生息しています。

ソヨゴという名前は、風に揺れる葉が音を立てることからつけられました。
また、漢字表記の「冬青」は、冬でも葉が美しいことから名付けられました。
ソヨゴの葉や幹の雰囲気は、同じ科のモチノキやクロガネモチに似ていますが、葉の幅はより狭く、波打つような形です。
また、葉には水分を保持する力があり、火で炙ると膨らむ性質があります。
新葉には紅色の色素が含まれており、染料としても使われます。

ソヨゴは6〜7月に開花し、小さな目立たない花を咲かせます。
雌雄異株で、雄花と雌花は白と薄い黄緑色をしています。
秋には赤い果実が熟し、可愛らしい姿を見せますが、食用にはなりません。
幹は最大でも直径30センチほどで、クリーム色をしています。
元々ソヨゴは庭木としてあまり使われていませんでしたが、最近は雑木ブームの影響で市場に出回るようになりました。
管理は比較的簡単ですが、形を整えるためには注意が必要です。

成長がゆっくりな木:ハイノキ
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ハイノキは、常緑樹の中でも繊細な枝葉を持ち、西日本を中心に人気を集めています。
岩がむき出しの山地に群生し、涼しげな葉や野趣溢れる樹形が魅力的で、最近ではシマトネリコと並んで人気を博しています。
成長が緩やかで大きくなりにくいため、庭の管理も比較的容易です。

ハイノキは4〜6月に開花し、葉の脇から長い花柄が垂れ下がり、3〜6輪の小さな花がまばらに咲きます。
花はギンバイカのような白い花で、特徴的なのは花冠が五つに裂け、雄しべが花弁と同じくらい長いことです。
雌雄異株で、雌株には夏から秋にかけて長楕円形の果実ができます。
始めは緑色ですが、10〜11月には黒紫色に熟し、野鳥にとって重要な食糧となります。

ハイノキの育て方のポイントとしては、山間の岩場に群生する木であり、痩せ地でも育ちますが、
粘土質や水はけの悪い土地では根腐れを引き起こす可能性があるため、土壌改良が必要です。
日向を好む傾向がありますが、夏の強い日差しや西日があたる場所では葉焼けや葉落ちが起こることがあるため、半日陰程度の場所に植えることが望ましいです。
剪定には耐えますが、成長が遅く、枝も自然に整う傾向があるため、あまり手を入れない方がよいでしょう。

まとめ
庭木の選ぶときには成長スピードを考慮していくことが大切です。
シマトネリコやシラカバは急速に大きくなりますが、管理が必要です。
一方、ゆっくり成長するキンモクセイやハイノキは庭の景観を長く楽しめます。
シンボルツリーとして人気のソヨゴは、鮮やかな赤い実が魅力です。
庭木選びには環境や管理の手間も考えていきましょう。

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